栂尾 高山寺
高尾山高尾山
栂尾 高山寺
先ほど登ってきた神護寺の長い石段を二人で一気に下りる。車を停めていたお茶屋で温かい料理を摂ると冷え切った体に少しずつ元気が戻ってきた。
せっかくここまで来たのだから栂尾(とがのお)の高山寺(こうざんじ)に行こうか、と
Y
君を誘う。彼も乗り気だったので高雄から
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分ほど走り、栂尾の駐車場に到着。そこから石段を登るが先ほどの神護寺ほどきつくはない。
世界文化遺産である高山寺は鎌倉時代の僧、明恵(みょうえ)上人が実質的な開基とされる。
鳥獣人物戯画(国宝)や日本最古の茶園として知られるが、デュークエイセスの唄「女ひとり」の歌詞の中に登場しているのを私と同世代の人はご存知だろう。
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石段を登りきると表参道に着く 整然と並ぶ敷石が美しい やはりモノクロームの世界だ
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参道の両側に残る苔むした石垣 かつての諸堂や塔頭を偲ばせる
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石水院(国宝)を取り囲む木々の影
鎌倉時代の建物はこの石水院を残すのみとなっている
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石水院からの眺望 耳を澄ませば清滝川の瀬音が聞こえてくる
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苔庭に午後の光が影を落とす
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石水院「廂(ひさし)の間」 中央には
明恵上人が敬愛した善財童子の木像が置かれている
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境内の陰翳(いんえい) 低い石塀越しに表参道方向を望む 静けさが周りを包み込み鎌倉時代にスリップしたような気分になる
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裏参道への道 高い土塀と冬枯れの木々がこの寺の歴史を物語る
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白い土塀の淡い翳
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土塀の強い影 急に雲間から太陽が顔を出した
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収蔵庫(法鼓台文庫)を覆う木々
平安後期から鎌倉時代の典籍・古文書類のほぼ全てを収める
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再び表参道の石畳 普通は裏参道から帰るのだがいつももう一度この参道を見ないと帰れない
Y
君も盛んにシャッターを切っていた このお寺を気に入ってくれたようだ
完