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京都佛立ミュージアム で開催中の 「終戦70年特別展示 トランクの中の日本」 展に特別コーナーがあり、1951年に、サンフランシスコ講和会議にセイロン(現スリランカ)代表として出席したジャヤワルダナ氏の会議演説が紹介されていました。
氏は 「独立を望むアジアの人々が日本の掲げた理想に共感を覚えたことを忘れないで欲しい」 と述べ、また、「憎悪は憎悪によって止むことはなく、慈愛によって止む」 という仏教の教えを力説しました。そして、日本に対する賠償請求を放棄する旨の演説を行って各国の賛同を得、日本が国際社会に復帰できる道筋を作ったのです。
この演説文を読んで、東京裁判で判事11名の中でただ一人日本の無罪を主張したインドのパール判事を思い出しました。国際法に拠らず、事後法によって行われた東京裁判を戦勝国による「リンチと何ら変わらない復讐」とし、違法だと非難した彼の主張は、その後世界の識者に高く評価されました。東京裁判の不正は、マッカーサーも認めているのです。(田中正明著「パール判事の日本無罪論」)
戦後日本人の歪んだ贖罪(しょくざい)意識をそろそろ考え直しましょう。そして、近隣国には反日ばかりの国だけではなく、こうした仏教で結ばれた友好国や日本を高く評価する国があることを忘れてはなりません。
ジョー・オダネルの写真とジャヤワルダナ氏の演説文とは同じ会場でしっかりとコラボしており、私は写真と文とのそれぞれの良さをかみ締めながら美術館を後にしました。
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