新型コロナウイルスの感染で世界中がパニックになっています。
日本の大手メディアがクルーズ船の700人を超える感染者までをカウントして「ついに感染者が1,500人を超えた」などと不安を煽(あお)っています。
クルーズ船は日本が善意で救済したものなので海外メディアはこの感染乗客数は日本の感染者数にカウントしていません。ですから船の持ち主である英国の首相が日本の救済措置に謝意を述べたのです。
さらに毎日のように「〇〇で何人の感染者が出た」と報道していますが退院した人も増えているのにそれには一切触れません。これでは私たちの恐怖心が増すばかりです。
とにかく今回の日本メディアの報道ぶりは失望ばかりで何も希望を与えてくれません。大切なのは近隣国で発生したウイルスにもかかわらず、わが国は感染者数では世界17位(3/16現在)で済んでいるということです。
なぜ日本では感染スピードが緩やかなのでしょうか?
まず挙げられるのが国民皆保険制度による高い医療水準です。その充実ぶりは世界トップレベルを誇り、かつて世界保健機関(WHO)から世界最高との評価を受けたほど。全国どこの医療機関でも2〜3割の負担だけで保険医療が受けられるので病院を気軽に利用できます。この制度のない米国では昨秋からのインフルエンザでコロナの10数倍もの人々が亡くなったと言われています。
そして次に挙げられるのは日本人の強い協力意識と「きれい好き」です。
災害時には互いに譲り合い順番を待ちます。他国のように商店を襲って商品を略奪したりはしません。
さらに日本人の「きれい好き」が今回の感染防止に役立っているように思えます。玄関で靴を脱いで家に上がる、手を洗ってから食卓に着く、食後の汚れたテーブルをきれいに拭く、シャワーではなく入浴するなどなど。
海外から帰ると日本の空港のきれいさに驚きます。フロアも窓もトイレもきれいで清潔です。この「きれい好き」は世界に誇る私たちの財産なのです。
不安をあおるだけの報道に惑わされずに日本人の底力を世界に見せようではありませんか。
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