上の写真はヴェネツィアのサンマルコ広場で美しい街灯と大鐘楼を写したものです。カメラを横に構えたまま撮りました。

次は同じ写真を左半分の街灯だけを残して右半分をカット（トリミング）したものです。より美しいと感じた街灯を縦位置の構図でまとめてみました。最上部のハトが目立ってきたこととエキゾチックな雰囲気が増幅されています。

前回の「観光写真と作品」に似た結果になっていますが今回は同一のカットをトリミングして作品に仕上げた点が異なります。

よく「トリミングは邪道だ」といわれますが現場でできなかったことを後でより良い作品に仕上げることは間違ったことだとは思いません。

普通はカメラを横位置で撮影しますよね。縦位置に構えるよりも楽だからです。でもあえて縦位置で構えるときはテーマを絞ろうとしている時なのです。たまにはその逆もありますが、いずれにしても写真をじっくりと見て余計なモノが写っている場合はトリミングして完成させましょう。