「遥かなる大西部撮影ツアー」より帰国しました。計算通り、滞在中ずっと快晴で、参加された皆さんは大喜び。モニュメントバレイのジープツアーでインディアンとの野外バーべキューの時に見上げた空など言葉が出ないほどの感動ものでした。「紺碧の空」とはこのような空を言うのでしょう。今回のツアーを象徴するような空でした。(次の写真)
さて今月は「撮影ツアー」について考えてみたいと思います。
まず一般のパック旅行ですが、これは国内旅行も含めると皆さん一度は参加されたことと思います。安く、早く、たくさん回れる便利なものなのですが余り時間がないため撮影には向いていません。それでも割り切って初めての海外旅行に利用するとか、自由時間の多いものを使えばそれなりに価値はあります。初めて中国を取材した時、まだ一人では自由に歩けない時代でしたのでパック旅行を使いました。
また、自由時間の多いフリープランは家族と海外に出かける時などによく使います。往復の飛行機とホテルがセットになっていて別々に買うよりも安く、しかも気ままに過ごせるので結構便利です。ただし、自分の足で歩くわけですから少し英会話力が必要ですし先進国の都会かリゾートに限られます。
さあたっぷり撮影はしたいがあまり苦労はしたくない…という方はやはり撮影ツアーに参加されるのがイチバンのようです。20年以上ひとりで世界を回ってきた私がご案内するわけですからこんなにおトクな旅はないでしょう(?)。
そこで撮影ツアーの長所をもう少し。
「絵」になる場所へ連れていってもらえる…調べなくてもいいのだからこれはラクです。
その場所の最適の時間に撮影できる…日の出でも日の入りでも夜景でも予定に組み込まれているのでベストの写真が写せます。パック旅行では不可能です。
グループ旅行ではあっても趣味が共通なのですぐ仲良くなれる…撮影ツアーの研究会や写真展などで何回も顔を合わせているうちにひとつの輪が出来ます。
さてこのような撮影ツアーでもミスは起きます。
今回のツアーでは次のようなことがありました。
ラスベガスのミラージュホテルの「火山噴火ショー」が時間になっても始まらない。三脚を立てて待っている私たちの他にも大勢の人が待っているのにがっかりです。いくらアバウトな国だとはいっても…。
モニュメントバレーで日の出を待っていたらかなりずれた位置から太陽が出てきた…。これにはあわてました。三脚を構えた18名にもう一度大型バスに乗って貰っての移動は時間がかかり大変でした。昨年と2ヶ月しか違わないのに太陽の位置がこんなにずれるなんて…。アメリカの広大さを知らされた一瞬でした。
昨年8月の日の出
今年10月の日の出
少し位のハプニングは旅を思い出深いものにしてくれますし、それを笑って済ませられるのも撮影ツアーの強み(?)。
来年も楽しい撮影ツアーをご案内しますのでぜひ参加して下さいネ。
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