今月初旬に私が指導する写真展が3つも重なり、またまた更新が遅くなってしまいました。
会場へ来れなかった方のために3つの会場での私の作品を見ていただきましょう。
立命館大学写真部OB展 「紅粧」
宝ヶ池写友会展 「燈」
遥かなる大西部展 「悠久」
今年は1月の個展から始まり5月のNHK講師5人展、9月のグループYOU展と写真芸術家協会展とエーゲ海展、そして上に書いた3つの計8つの写真展に出品したことになります。3ヶ月に2回の割でもちろん最多記録。展覧会に明け暮れ、気が付いたら1年が終っていた、という感じです。
来年も2月に現代写真作家展、3月の個展そして10月のグループYOU展が決まっており、今年並みになりそうですので時間があれば見に来て下さいね。
さてそういう訳で今回は「写真展」について考えてみたいと思います。
プロの個展やアマの個展、それぞれのグループ展や企業が主催する(コンテストも含め)写真展など種類はいっぱいありますがほとんどが入場無料となっています。手間をかけて開くものがタダで見られるのですから見なきゃソン。何かひとつだけでも得るものがあればいいという気持ちで出かけましょう。
期待して出かけた写真展にガッカリさせられたり、ついでに立ち寄った写真展に感動したりするのも楽しみのひとつ。出展者の何らかの主張があるわけですからそれがこちらに伝わった時にお互いの喜びが生まれます。壁にぶち当たった時など一人で閉じこもっているよりもうんと効果がありますよ。
また、たまにはおカネを出して有料の写真展も見て下さい。著名な写真家の作品を手の込んだ会場で見せるだけに迫力が違います。さらに、多くのスタッフの共同制作ですから「見せ方」も勉強できます。
以上は見る側からの楽しみですが出展する側にはどんな楽しみがあるのでしょう。
まず個展はプロでもアマでも 1対 1の真剣勝負ですから楽しみよりも「苦しみ」の方が多いかもしれません。グループ展、中でも人数が多くなるほど「楽しみ」の度合いが増し、言葉を変えると無責任となってきます。でもこれも一概には言えず、大切なのは出展者の情熱です。今年度、同じギャラリーで2つのグループ展を開催しましたが展覧会への取り組み方に大きな隔たりがあり、この「情熱」の大切さを思い知らされました。
さて私はプロですから人に見てもらうために写真を撮っています。アマチュアには「オレは自分のために撮っているので見せたくない」という人もいますが大半は何らかのカタチで人に見てもらいたい、あるいはこの写真を見て人はどう感じるかを知りたいと思っているはずです。そこに写真展の価値があるわけです。
ここでビッグニュース…。
ギリシャと日本の修好100周年を記念して行われたフォトコンテストに私のギリシャ撮影旅行参加者の中から3名が入賞。全国から7000点を越す応募があり、たった20名の入賞者の中に3名も入ったんです!競争率350倍ですぞ、東大よりも難しい大学に大量の合格者を出した有名塾の講師になった気分…ワッハッハ。
これを書いている今頃、3名はそれぞれカップルでギリシャ大使館に招かれ、大使主催のカクテルパーティ(授賞式)に出席しています。あぁーいいなぁー、しかもその内の1名が上位入賞でギリシャに招待されるのが決まっている!私もアマチュア時代にいろんな賞を貰ったけれど外国への招待なんかはなかった。あぁ、せめて講師もカクテルパーティぐらい呼んでくれても…。
でもいいんです、生徒の喜びは私の喜び、私の誇りなんです。これで北奥塾の名も上がった…(どうしていつも自己本位なんでしょう?)。
実はこのコンテストに応募する前に「エーゲ海写真展」をやったのが良かったのではないかと思います。一人2点の出品作を決めるのに帰国後の研究会で、ああでもないこうでもないと議論しているうちに自ずとその人の代表作が絞られて、3人共その時の出品作が入賞したのを見ても分かります。
あなたもこうして人に写真を見てもらう機会を一度でも多く持って人の意見や感想に耳を傾けましょう。そして色々な写真展を見て作者の影響をモロに受けましょう。写真展の案内はカメラ雑誌や新聞の展覧会案内で紹介されています。
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