第13回 全力疾走


ミレミアム2000年を皆様はどのようにして迎えられましたか?

正月休みの間に更新しようと思っていたのですが「休み」とは言えないほど用事があり、ついにここまで遅れてワースト記録を「更新」してしまいました。

そのうちに、と思っていたところ今週に入ったとたんメールが続々と届き、こりゃいかんと重い腰(指?)を上げた次第です。

一番若いのは中学の写真部からのものでいろいろとインタビューを受けました。彼らのHPを見たら「尊敬する人…武豊、北奥耕一郎」とあるのには驚きました。たった二人の中に入れてもらっているなんて光栄の限りですよね。でもなぜ武豊と並んだのか…。しばらく考えてやっと解りました。二人とも全力疾走しているんです。

次いで17日から始まった京都宝ヶ池プリンスホテルの第3回フォトセミナーに参加した若い女性たちからのもの。参加してくれただけでもうれしいのにメールまでくれて カンゲキ!でした。一流ホテルって若い女性を引き付ける何かがあるんでしょうねぇ?ますます元気になって今年も全力疾走デス。

同じセミナーに参加された男性からも「今年こそ先生のご指導でがんばります!」とのメールが届き、こう言われればこちらもがんばるしかありません。まず本人がやる気にならないと一人で走り出すわけにいきませんからネ。

次は何と小学校の同級生たちから。?十年前に卒業した有志でクラス名をとって「6,11会」という同窓会がいつのまにか出来上がり、すでに3回会合を持っているのですがメールと手紙がほとんど同時に届きました。Sちゃん(一生こう呼び続けるのでしょうか?)の勤務先の高校写真部の活動が停滞しているとのこと。写真部顧問の先生からも同内容のメールが届き、さてどうすれば良いのか?とりあえず彼らに私のHPを見てもらってどんなことでもメールで質問して下さい、とお答えしておきました。写真に関心を持つ きっかけになればいいんですが…。

Tちゃんは娘さんが雲の写真ばかり撮っているそうです。一度そろって遊びに来てくれているので顔を思い出しながら彼女がどんな雲を写しているのだろうと思うと早く見たくってたまりません。写真をメールで送ってくれないかなぁー。

今度は昔お世話になったT先生からFAXが届きました。「HPを読ませて頂いて京都の方々が羨ましくなりました。もし私が京都に住んでいたらずいぶんと楽しい勉強をさせていただくことが出来ただろうに…。」と書いていただき、うれしくて連載を始めてからの疲れが吹っ飛んだほどです。そして、昔 T先生に「プロのようにあっという間に何本も撮れば中には良いのがあるのは当たり前でしょう?」と言われた時、私が「そうではない、アマチュアでもたくさん撮れば良いのが出来るが、プロが撮るのはみんな良いのだ、その中に特に良いのが出来るのだ。」と答えたことをいたく感心され今でも覚えている、とおっしゃっています。

そんな生意気なことを言ったのか、と懐かしく思い出しながら上達の早道はこれだ!と思いました。つまり一度狙った被写体はゼッタイ逃がさない、という意気込みで多い目に撮ること。ピントが不安だったらもう一度あわせ直す、露出が心配だったらプラスかマイナスにしてもう1枚写しておく。フィルム代を惜しんではだめです。1枚だけ撮っておいてダメだったら明日また来ればいいという気持ちで帰ると、翌日同じ時刻に来ても「同じ光景」には二度と出会えないということを忘れてはイケマセン。

いま目の前にある、あなたが見つけた被写体に「全力で」挑みましょう。ただ、勢い余って私と武豊だけは抜かない様に…。 (次へ)