更新が大変遅くなってしまい、ご心配をかけました。
NHK文化センター講師による五人展、宝ヶ池プリンスホテルでのフォトセミナー、新緑の撮影と東京出張などが5月に集中して、なかなか時間が取れませんでした。
五人展に出品した「大地の詩」は多くの方に見ていただき、いろいろと勉強になりました。ご来場いただいた皆様に厚くお礼申し上げます。
特にうれしかったのは、このhpを見てよくメールを下さる方が遠く神奈川からお越し下さり、その上作品をお買い上げいただいたこと。日本全国の人が見てくれているんだ、とつくづく感じました。
そして今度はついに外国からメールが届きました。アメリカのワシントンにお住まいの御夫婦で、こちらは辞書を片手に悪戦苦闘…と言いたいところですが、幸い奥様が日本人で御主人も日本語がペラペラ。実は以前にカリブ海クルーズで知り合った方で、先日京都へ来られた時にメールアドレスをお知らせしたところ、帰国してすぐにメールをいただいたのです。遠いアメリカから瞬時に送れてしかも安くて便利。またまた感心しております。
次にお伝えしたいのは、宝ヶ池プリンスホテルでのフォトセミナー。
5回だけのセミナーでしたが、1回目は硬い表情の生徒さんたちが5回目のランチパーティではすっかり打ち解けて、和やかな雰囲気の中で「ぜひ続編を!」と言って下さったこと。これもうれしかったですねえ。もちろん、写真の技術も5回で驚くほど向上されました。大学写真部の学生さんが数名参加してくれたこともこのセミナーを盛り上げました。若い人たちの自由な発想がどれだけ私たちに影響を与えたか、を少しお話しましょう。
まず「色」を無視すること
学生さんは大学ではほとんど白黒(モノクローム)で撮影しています。理由はよく分かりませんが、撮影後の暗室作業(プリント)をするときにカラーよりカンタンで安くすむからだと思います。このセミナーでは全員にカラーリバーサルフィルムを使用していただきましたが、学生さんたちはほとんどが初めてだったようです。
第1回目の実習の作品を見て驚きました。 白黒で写すものをそのままカラーで写していたからです。色にこだわらずに構成する、つまり「色を無視した新しい発見」がそこにありました。
三脚不要の軽快なフットワーク
次に学生さんの誰もが三脚を持っていません。三脚が必要な望遠レンズを使わないからです。標準ズーム(28〜80ミリ程度)で昼間だったら三脚は要りません。ですから立ったままのハイアングルから座り込んだローアングルまで自由にカメラを構えます。
空の表情を写し、池に映った自分を写し、マニキュアした自分の足を写す。感じたらすぐにシャッターを押す、軽快そのもの。
望遠レンズによるボケ味の描写も美しいですが、今回お話したような楽しみ方もあるのです。写真の世界はまだまだ奥深いようですネ。
次へ
|